前のトピックを表示 :: 次のトピックを表示 |
投稿者 |
メッセージ |
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2754 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Mon Oct 04, 2021 11:42 pm 記事の件名: J14の特徴など |
|
|
前田です。
似たようなボードがありますが、そちらは、論文発表までの話だったので、
こちらでは、J14リストはどんな特徴があるかとか、どういう風に使えばよいかなどの話題にしたいと思います。
以下は、UFOAnalyazeV2 300 付属と同等のJ14_Showers_211004.jx.csvリストについてです。
まず、通常の群判定で注意しないといけない点です。
1,DRAが無い。
これは、観測結果なのでしかたないのですが、通常の群判定時は必要なので、各自でj5リストのデータをコピペなどして、j14リストに加えてUFOAで判定すると良いと思います。
J14_Showers_211004.jx.cvs の similar欄 からわかる関係性
2,JUG_ja :これは、IAUの No.344 のGDRに、相当しているようです。
しかし、IAU data centerのリストでは、344は欠番になっています?
IAUの現在(2021/1/1時点)のリスト(IAUMDC_20210101.jx.csv)にはないので、間違われることは無いと思います。
2021年1月1日から今日までに、何か変更が加えられた可能性も有ります。
3,KDR_ja :これは、IAU のNo.336のDKDに、相当しているようです。
IAU data centerのリストには、380に同名(KDR)の群がありますが、全く別のものなので、注意が必要です。
とりあえず以上です。
色々ご意見お願いします。
追記 10/5
GDRの No. は#184で、IAU data centerにちゃんと掲載されていました。
最終編集者 前田 [ Tue Oct 05, 2021 10:48 pm ], 編集回数 1 回 |
|
トップに戻る |
|
|
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2754 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Tue Oct 05, 2021 10:42 pm 記事の件名: |
|
|
前田です。
DRAの対策として、”各自でj5リストのデータをコピペなどして、j14リストに加えてUFOAで判定すると良い”と書きましたが、よく見ていたら、j5にもありませんでしたね。
今まで使っていたのはIe_Draなので、J5リストに補足的につけてあるIAUのデータでした。
また、.jxになって、流星群のファイルのフォーマットが変わっているので、新たに作らないといけないようです。
ーーー
さて、昨日の続きです。
4.BPI_Ja は、IAUのNDA とJ4のBPIと関連があるとされています。ここで、BPIはIAUのリストで削除された名前なので、使っても間違いは少ないと思われますが、BPI_J4 は新しいNIA_Jaとも関連があるので、ややこしいです。この話は、次の5.でも出てきます。
これまで、10年以上j5リストを使ってきたので、その流星群とj14リストの流星群がどんな関係かを知っておくのは、重要です。
これには、J14_Showers_211004.jx ファイルのsimilarの欄がとても有効です。
5.j5とj14の関連性
similarの欄は、細かくて,少し読みにくいので、表にまとめました。表以外のj14の流星群はj5と同じ系列と考えて良さそうです。
まず、iauno. でソートするとわかるのですが、LEOが2つに分かれています。分かれたのはこの群だけです。nは、j14流星群を構成する輻射点の数です。OML群はLEOの約4%しかないので、ほとんどLEOと変わらないが注意は必要といった感じと思います。
他にもj5の流星群でj14になって、分かれた群が4つ(BPI,HYD,COM,DAD)HYDとCOMは、数の比が大きいので、あまり大きな影響は無いと思います。BPIとDADあたりは、輻射点の構造が複雑なところなので、整理されたのだと思っていますが、まだ、この表しかみていません。
OERは逆にj5の2つの群がOER_Jaにまとめられたようです。
さいごにNTAとSTAは、境界あたりの輻射点に入れ替えが合ったのかと思っています。
説明: |
|
ファイルサイズ: |
14.24 KB |
閲覧数: |
1215 回 |
|
|
|
トップに戻る |
|
|
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2754 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Tue Oct 05, 2021 11:45 pm 記事の件名: |
|
|
図と説明が離れるので、ページを変えました。
次が、j14とj5のリストの性質で、最も大きな違いと思っているところです。
6.j14リストはj5リストに比べて、群の継続期間が短い
群の出現期間の分布は下の図のとおり、j14リストは太陽黄経1度以下が最も多く、継続時間の長いものほど少なくなっています。
一方j5リストは20-30度(日)の群が多くなっています。
これは、各リストの成立の経緯を考えるとわかりますが、j5リストは、まだTV観測での出現期間がよく分かっていない頃に作成されたので、取りこぼしのないように長めに設定されています。
J14リストは太陽黄経1度内で、確実に群れている場所を探して、それをつないで作ったので、短め(悪い精度の物は除く)になっています。Sig3以上を条件にしているので、それより小さいSIg2やSig1.5でも群は出現しているかもしれないが、含まれていません。
これを考慮してか、UFOAV2_v300では、群判定の期間(DAY)のパラメータのデフォルトが10日と非常に長くとってあります。個人的にはせっかく精度良く出現期間を絞ったので、1点観測の計数観測では、3日か5日ぐらいでよいのではないかと思っています。これは、使う人が最適化すれば、良いと思います。
群ごとに見ていくととても興味深いのですが、まだとても見切れておらず、書く時間もありません。おおざっぱに言うと、J14では、大流星群は出現期間があまり変わらず、小流星群ほど出現期間が短くなっている感じがします。これは、考えてみれば当然で、これまでのJ5リストが甘かった所が見事に改良されていると思います。
最後に、v300に付属のJ5.jxと、J14.jxをマージして1つのファイルにして、UFOAのUty タブのs-catalogで指定して立ち上げて、DAYを0にして流星群(輻射点)の動きや消長を追っていくと2つのリストの違いがとてもよく分かって、何時間でも遊べます。
説明: |
|
ファイルサイズ: |
27.82 KB |
閲覧数: |
1206 回 |
|
|
|
トップに戻る |
|
|
上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3084 所在地: 大阪府
|
日時: Wed Oct 06, 2021 5:35 am 記事の件名: Re:J14の特徴など |
|
|
前田さん、たいへん参考になる書き込みありがとうございます。
私は、まだUFOAnalyazeV2 300 を使っていませんが、近いうちにダウンロードしてみます。
特に、私は、各流星群の各年の比較に興味があります。
|
|
トップに戻る |
|
|
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2754 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Wed Oct 06, 2021 11:00 pm 記事の件名: |
|
|
前田です。
上田さん、興味を持って頂きありがとうございます。
私も流星群の経年変化に興味を持っているのでJ5からJ14へは簡単には乗り換えにくいなと感じています。問題無い群とある群がありそうで、検討が必要です。
ちょっと面倒ですが、観測データを2セット用意して、1組はJ14で re-class all をかけると、過去のデータをj14で判定できるのではないかと思います。
|
|
トップに戻る |
|
|
|