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超低速流星の発生原因(誤判定?)
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投稿者
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司馬康生
登録日: 2005.11.26
記事: 2341
所在地: 明石市
日時: Sat Jan 04, 2025 10:13 am
記事の件名: 超低速流星の発生原因(誤判定?)
UFOOrbitでの軌道計算結果を見ていて、時々異常に見える超低速計算結果が現れるのが昨年後半から気になっていました。
以下、無理解、誤解であれば済みません、ですが気になりましたもので。
解析途中、UFOAnalyzerにおいて、画像中のノイスの輝部の一部を拾ってしまうことで、起きる誤解析に起因すると推定しました。
ソフトウェアの改善という解決では無く、解析者にとっての注意事項の可能性があるのかな、と推測しています。
この現象の発現確認は、UFOAnalyzerのprofile/Analyzerのタブで、"dlo"の数値を下げた時に、解析結果のsecがポンと跳ね上がる状態が起きることがあります(添付図例)。
"dlo"を下げると、実効感度が上がるといった理解で、経路の暗い部分まで測定範囲に取り込めて、全経路測定でき、ぎりぎり下げることを試みることがあります。しかし、この状態に陥ると、アウトと考えて、数値を戻します。動画を流して継続時間を実感することもあります。経路を現す画像を見ると経路としての測定範囲が妙に短くなるなど、同時に異常が見えることもあります。
どちらかというと、解析光度ぎりぎりの流星よりは、ミミズのような、発光初めと終わりがわかりやすい流星で起きがちな気がします。
また、新規稼働した旧型のノイズの多いカメラの方が起き易い印象です。
SonotaCoさんのコメントを頂けると助かります。
dlo問題.jpg
説明:
20250103の解析(UFOAnalyzer V.4.28)の解析画面の一部。下は誤解析と判断した例。
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186.68 KB
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SonotaCo
Site Admin
登録日: 2004.08.07
記事: 12980
所在地: 139.67E 35.65N
日時: Sat Jan 04, 2025 1:46 pm
記事の件名: Re: 超低速流星の発生原因(誤判定?)
状況の分かり易い説明ありがとうございます。
司馬康生 wrote:
UFOOrbitでの軌道計算結果を見ていて、時々異常に見える超低速計算結果が現れるのが昨年後半から気になっていました。
....
"dlo"を下げると、実効感度が上がるといった理解で、経路の暗い部分まで測定範囲に取り込めて、全経路測定でき、ぎりぎり下げることを試みることがあります。しかし、この状態に陥ると、アウトと考えて、数値を戻します。
まさに、おっしゃる通りで、その通りの処理が望ましいと思います。
dloを下げすぎると本来の流星の発光以外の微小な光量変化も流星の一部とみなしてその位置と時刻を経路、速度計算に使用することになり、不正確な流星測定結果になります。
このため、dloを小さくすることは、妥当な範囲であればより長い経路を判定してより精度の高い方向と速度を求めることに繋がりますが、ノイズを拾うほど小さくすることは流星以外のノイズの影響で大きく間違った値を生むことにつながり、逆に輝度が不安定な開始終了部分を除いて測定した方が精度の高い結果が得られたりします。プログラム上の自動処理ではこの判断に限界がありことがら、dloの調整については是非この点に留意されて、ノイズの影響を受けた意味のないデータを生まないように注意していただきたいと思っています。
最近のUA4では他の点に比べて直線性誤差が大きいと判定された点を黄色で表示し、計算からは自動的に除外したり、連続する経路も痕や爆発の影響を除いた測定をするために複数の経路に分割しがちであるなど、どちらかという経路長を短くしても安定期間の速度と方向の精度を上げるような処理になっています。
定性的な説明になってしまいましたが、状況に合わせて判断の上よろしくお願いします。
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司馬康生
登録日: 2005.11.26
記事: 2341
所在地: 明石市
日時: Sat Jan 04, 2025 7:36 pm
記事の件名: Re: 超低速流星の発生原因(誤判定?)
どうもありがとうございます。
一安心いたしました。
自動で一括処理する時には上手く処理できていない事が分かりにくいので対処が難しそうですね。
後は、UFOOrbit処理結果を見て、怪しいデータが出たらはじくくらいでしょうか。
SonotaCo wrote:
状況の分かり易い説明ありがとうございます。
司馬康生 wrote:
UFOOrbitでの軌道計算結果を見ていて、時々異常に見える超低速計算結果が現れるのが昨年後半から気になっていました。
....
"dlo"を下げると、実効感度が上がるといった理解で、経路の暗い部分まで測定範囲に取り込めて、全経路測定でき、ぎりぎり下げることを試みることがあります。しかし、この状態に陥ると、アウトと考えて、数値を戻します。
まさに、おっしゃる通りで、その通りの処理が望ましいと思います。
dloを下げすぎると本来の流星の発光以外の微小な光量変化も流星の一部とみなしてその位置と時刻を経路、速度計算に使用することになり、不正確な流星測定結果になります。
このため、dloを小さくすることは、妥当な範囲であればより長い経路を判定してより精度の高い方向と速度を求めることに繋がりますが、ノイズを拾うほど小さくすることは流星以外のノイズの影響で大きく間違った値を生むことにつながり、逆に輝度が不安定な開始終了部分を除いて測定した方が精度の高い結果が得られたりします。プログラム上の自動処理ではこの判断に限界がありことがら、dloの調整については是非この点に留意されて、ノイズの影響を受けた意味のないデータを生まないように注意していただきたいと思っています。
最近のUA4では他の点に比べて直線性誤差が大きいと判定された点を黄色で表示し、計算からは自動的に除外したり、連続する経路も痕や爆発の影響を除いた測定をするために複数の経路に分割しがちであるなど、どちらかという経路長を短くしても安定期間の速度と方向の精度を上げるような処理になっています。
定性的な説明になってしまいましたが、状況に合わせて判断の上よろしくお願いします。
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