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2024年1月8日21時27分39秒のしぶんぎ群長経路流星
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流星談話室 (Meteors)
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投稿者
メッセージ
上田昌良
登録日: 2005.02.07
記事: 3124
所在地: 大阪府
日時: Sat Jan 20, 2024 6:55 am
記事の件名: 2024年1月8日21:27:37(JST)出現の長経路流星の観測速度
2024年1月8日21:27:37(JST)出現の長経路流星の観測速度
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最終編集者 上田昌良 [ Fri Jan 26, 2024 6:25 am ], 編集回数 1 回
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Shimoda
登録日: 2006.12.12
記事: 3509
所在地: 長野県朝日村
日時: Sun Jan 21, 2024 9:28 am
記事の件名: アースグレージング流星
関口さん >> 本業が忙しく、16日の書き込みを見落としていました。今朝になって上田さんの書き込みに気づいたことから、関口さんの書き込みも拝見しました。
反応が遅くなってすみません。
実はアースグレージング流星の定義について考えていました。そもそも、グレージングという言葉は辞書によると、
grazing「放牧」というのが一般的なようですが、graze には「軽く触れて通る,かすめて通る.」という意味があるようです。
私はアースグレージング流星は「地球大気を燃え尽きずに通過して、そのまま宇宙空間へ飛び去ってしまった流星」と理解しています。
今回の流星は、減速が認められない、消滅点側が中間点に比べて上昇している、ことから「アースグレージング流星である」という結論のようです。
SonotaCoさん、上田さんの動画、コメントからは崩解流星の様相であったことがうかがえますし、私の画像でも低分解能ですが、ほぼ天頂を通ったことからやはり崩解流星の様相がわかります。
この場合、「減速は認められないが、地球大気の中でぐずぐずに壊れ消滅した」という状態は考えられないでしょうか。
今回のように速度が比較的速い場合には、高層で発光し、減速が認められないまま長経路飛行し消滅することがあるように思い、この場合アースグレージング流星とは言い難いと思います。
過去明らかにアースグレージングになった事例では、発光点高度より消光点高度が高くなっています。
2016年1月8日20時10分21秒アースグレージングの可能性のあるしぶんぎ群流星
https://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?p=41274#41274
アースグレージング流星の判断には、消光点が発光点よりも高いといった観点も必要ではないかと考えています。
細かく図を使って説明したいところですが、これから出掛けなくてはならず、ここから先の議論は明日夜以降になってしまいます。すみません。
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SonotaCo
Site Admin
登録日: 2004.08.07
記事: 12732
所在地: 139.67E 35.65N
日時: Sun Jan 21, 2024 2:55 pm
記事の件名: Re: アースグレージング流星
Shimoda wrote:
今回のように速度が比較的速い場合には、高層で発光し、減速が認められないまま長経路飛行し消滅することがあるように思い、この場合アースグレージング流星とは言い難いと思います。
おっしゃる通りと思っていました。
用語の定義を明確にしておくことは大変良いことと思います。
1)消滅点高度>最低高度の流星
2)消滅点高度>発光開始点高度の流星
この両者は区別されるべきと思います。
あと、Earth Grazing Meteor という言い方と Earth Grazer という呼び方も混在していると思います。
皆さんの意見を集めるとよいと思います。
私としては
2)をEarth Grazerとよび、1)は別の用語 例えば 再上昇流星、近点通過流星、上昇過程消滅流星 などと呼ぶのがよいかなという感覚です。
逆に1)をEarth Grazerとよんで、その中で、2)を大気圏再離脱疑い流星 と呼ぶという考え方もあるかとは思いますが、消滅しているのが明確なものをEarth Grazerと呼ぶのは抵抗があります。
あと、今回の流星は、Earth Grazerであったかどうかより、QUAが崩解した という点で大変注目されるべきものと思います。
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ts007
登録日: 2004.08.09
記事: 5159
所在地: 埼玉県川越市
日時: Mon Jan 22, 2024 7:52 pm
記事の件名: 消滅点がはっきりしないのでアースグレージングのような流星と表現を変えました。
下田さんやSonotaCoさんの定義でよいかと思いますので、消滅点がはっきりしないのでアースグレージングのような流星と表現を変えました。なのでタイトルの変更はしなくてよいです。加藤さんの動画を見るとまだ、先に流れているようなので消滅点高度は、100kmを超えそうですが現時点では、確定できないです。
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上田昌良
登録日: 2005.02.07
記事: 3124
所在地: 大阪府
日時: Thu Feb 22, 2024 5:47 am
記事の件名: 2024年1月8日21:27:37(JST)出現の長経路流星の軌道計算結果
2024年1月8日21:27:37(JST)出現の長経路流星の軌道計算結果
報告:上田昌良、関口孝志
はじめに
2人でこの流星のことについて意見交換をした。計算は、関口が集めた測定データ等を2人とも使った。これは全く同じ数値で計算し、比較検討するためだ。この測定データ等の使用に当たっては、それぞれの観測者の許可を得た。表1に今回の撮影者一覧がある。それによれば、観測者6名、カメラ13台による撮影だった。
軌道計算結果
軌道計算は、関口の方が早く、ここに発表している。上田の方は極端に遅く、やっとここに載せられた。今回は、主として上田の結果を載せてある。
図1は、実経路を東経と北緯で表している。各観測地からの流星経路は比較的良く一致している。一次直線では緯度方向で0.02°のばらつきがあるだけの精度良いものだった。
図2は、流星経路のフレームごとののべ1,026の観測速度から描いたものだ。この結果から1次直線(近似)によって次の観測速度が得られた。ただし、観測速度が大きくばらついているものは除いた。
発光点側の観測速度 43.5km/s +-7.2km/s
消滅点側の観測速度 39.5km/s +-7.2km/s
観測速度のばらつきが+-7.2km/sと大きいが、その状況でも流星本体は4.0km/sの減速がみられた。特に、消滅点に近づくと各フレームの観測速度が大きくばらついている。これは、流星が崩壊し、さらに急激な減光があったことにより流星の先端の中心位置がわかりずらく測りにくかったことによると思われる。
図3は、緯度に対する流星経路の高さを表している。ここで、横軸(緯度)は、楕円体である地球表面なので、曲線であるが、ここでは直線で表している。それで流星経路が曲線になってしまっているので、注意願いたい。発光点などは次のとおりだった。
発光点(写り始め)λ=138.334°φ=+38.123°h=103.2km
消滅点(写り終り)λ=136.969°φ=+34.265°h= 99.0km
最接近点 λ=137.495°φ=+35.751°h= 96.7km
絶対光度 -1.3等
突入角 2.6°
全長 321.8km
継続時間 7.8秒
図4は、2024年1月8日21:27:45(JST)から写り始めた長経路流星
撮影:上田昌良、Watec WAT-902H2 ULTIMATE, CBC f6mm F0.8
一番下は、コンポジットしたこの写った流星の全体画像。
A:撮影から96フレーム目の流星画像、崩壊はなく通常の流星の姿
B:撮影から108フレーム目の流星画像、崩壊が始まっている。
C:撮影から156フレーム目の流星画像、完全に崩壊している。
D:撮影から174フレーム目の流星画像、一番下のコンポジットした
このD地点では、流星像が見えないが、反転しコントラストをあげると
崩壊した流星像が浮かび上がってきた。しかし、171フレーム目までは
測定ができたものの、このフレームでは像が薄く、駒送りでは見えない
ため、位置測定ができなかった。
結論
この流星は、発光点(写り始め)の高さが103.2kmで、最接近点で96.7kmまで下がり、消滅点(写り終り)で99.0kmまで高くなり、アースグレージング流星と思われた。しかし、観測速度が4.0km/sもの減速が見られ、途中で崩壊し、急速に減光してしまっており、大気圏を通り抜けなかったと判断した。この流星はもう少しで、アースグレージング流星になり、地球の大気を通り抜けるところだった。
以上のように、このまとめを2人で意見交換ができたことはたいへん有意義だった。
謝辞
貴重な流星データ等を提供くださった表1の皆さんに御礼を申しあげる。
a図1 長経路流星の実経路 経度緯度.jpg
説明:
経度緯度での実経路、精度良い結果が得られた
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164.74 KB
閲覧数:
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a図2 観測速度と光度曲線.jpg
説明:
観測速度と光度曲線
ファイルサイズ:
279.17 KB
閲覧数:
1625 回
a図3 長経路流星の各地点の高さ.jpg
説明:
地上からの観測では、高さの独特のようすがみえる
ファイルサイズ:
159.47 KB
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1625 回
a図4 M24003_ 1フレームの流星の姿 .jpg
説明:
流星の姿の変化
ファイルサイズ:
269.17 KB
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1624 回
a表1.jpg
説明:
撮影者一覧
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122.43 KB
閲覧数:
1624 回
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