SonotaCo.JP

[上田昌良]

次々見つかる浮遊惑星、天の川銀河に1兆個以上存在か
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13130_floating


浮遊惑星があるなら浮遊流星体もあるのではと考える。
その数が多ければ、中には地球大気に突入してくる浮遊流星体もあるだろう。
この浮遊流星体は、太陽系外から飛来の流星として観測できるはずだ。
もし、キャッチすれば、捉えた流星が浮遊流星体だとどのように証明すればいいのだろうか。確実に太陽系外から飛来の流星だと証明できれば、
さて、どういうようにその証明をするか。奇抜なアイデアは思いついているが、正当なものは思いつかない。
今夜にも太陽系外から飛来の流星・浮遊流星体がキャッチされるかもしれないので、
その証明方法は急務でもある。
やはり無理かなあ、いや、あきらめずに考えよう、、

[司馬康生]

私は、Interplanetary dustは存在するだろうし、SonotaCo Netでも既に幾つかは撮影されていると信じています。

その存在の証明は困難でしょうが、見込みは無いとは思えません。
実施するとしたらの、計画案です。
過去のデータから、十分見込みのある流星の抽出。観測数と単点精度が高い、かつ交差角は十分といった観点から、抽出。
候補流星について、詳細に測定、結果、誤差で劣る流星（特に速度の）を除く。精度で絞った上で、Interplanetary dustの見込みの無いものを除外。
最後に残った流星について誤差を考慮して統計的にInterplanetary dustの存在を証明できるか。
存在したという結論なら、その該当する流星の遠日点銀河座標(飛来方向)を求める。
何らかの特徴が見えると面白いですね。
天気や夜の長さに基づく以外の出現数の年周変化は無いはずという点も注意でしょう。明らかな年周変化があるなら、結果はネガティブの疑い強し。

実施するなら，仕事量は多そうで、精度チェックでの多くの厳しい目を集める必要がありそうです。ある程度、チームとして進め，論文化できるかどうか、でしょうね。

[上田昌良]

司馬さん、ご意見ありがとうございます。
太陽系外より飛来の流星は、同時流星からは、どうしても速度決定の誤差が大きな障壁となってしまいます。
そこで、飛来方向に注目することを考えています。太陽系が進んでいる方向（何に対してかはちょっと気にせずに）がこと座の方向（最近はこのとこは、書物には全く書かれなくなりました）とのことで、この方向から正面衝突してくる流星が他の方向よりも多い（apexの考え方）か統計処理からみる。

これとは別に、彗星は太陽系外からもやってきている。という考えもあります。これも飛来方向が発表されています。そこからも流星がやってくる可能性があるかも？

他にも奇抜なことを考えていますがここでは省略。
とにかく、今は速度の速い同時流星を集めたく思っています。
現在、私と岡本さんとで、同時観測をやってます。特に角速度が速い流星があれば詳細な計算処理をしています。
もし、この同時観測に興味がおありでしたら、協力いただけませんか。
その協力とは、UFOAnalyzerの処理のときに角速度が大きすぎる流星が写った場合、
その動画など一式を提供していただきたいのです。

[司馬康生]

誤差評価をどう扱うか，難題でしょうね。
個々の誤差はある程度許容しても，数を集めて統計的な正当性を狙えるか、という道もあるかも。

もう一つ、十三塾で長谷川先生がおっしゃっていたこと、太陽系外から飛来したと思われる彗星の遠日点は太陽系の向かっている方向の反対、追突で流入する方が多い、とのこと。
これについては、論文としたいとおっしゃっていたと記憶するのですが、実現せずで終わったのでは無いでしょうか。

[前田]

前田です。

おもしろそうな話ですね。
以前海老塚さんが、重野さんのリストを使って、系外流星を探されていましたね(2019)。
https://www.web-nms.com/app/download/13751855927/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E7%B3%BB%E5%A4%96%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E6%B5%81%E6%98%9F%E3%80%80Ebizuka01.pdf?t=1556850700

これは、重野さんのリストだけを使われたもので、その後、SonotaCoーBBSのSMNのリストも使って発展した発表も有ったと思います。

あの時は、SMNリストをそのまま使っていたので、ほんとに速度が大きいのか測定誤差なのか不明でした。それにSDカメラ主流の時代の観測でした。

また、SonotaCoさんの調査結果はこちら。2009年のもの。
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=2027


今なら、年間ベスト１０の速度の同時流星をピックアップして、その動画をチェックして測定ミスやカメラの種類をチェックして、再計算してみて、速度がどうなるか見るのが現実的だと思います。一度動画クリップを見直すところが重要かと思います。

多分、リストを発表されれば、ある程度データは集まるのではないかと思います。
（４K、FHDの動画ファイルをどのように集めるかが、少々問題かもしれませんが）

４KからSDまで、観測方法がそろっていない生データを考えると、統計的にやる方法は、あまり向いていないと思います。

私は、世界中でこれだけ流星のネットワークが動いている（現在このBBSのCSVでの同時流星の100倍ぐらいのオーダーの流星が撮れていると思います）のに、系外光学流星の発表が無いと言うことは、普通の明るさの系外流星はほとんど無いのではないかと思います。やってみないとわかりませんが。


検索すると以前このような話が出たのは、2009年でした。古参の方は覚えておられるでしょう。
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=2027