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Halleyタイプ&長周期流星群の発光高度の特徴

 
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投稿者 メッセージ
司馬康生



登録日: 2005.11.26
記事: 2161
所在地: 明石市

記事日時: Tue Oct 11, 2022 8:39 am    記事の件名: Halleyタイプ&長周期流星群の発光高度の特徴 引用付きで返信

2022年10月10日「宇宙県流星会議」にて発表したものを上げます。
皆様の観測データを活用させて頂きましたことについて感謝いたします。

さて、長々と書きましたが要点は次の通り。
(1)発光点は流星の対地速度と良い直線関係になるが、そこから外れて低い特異な5群が見つかった。これは、違う特性を持つ物質を含む流星群と推定する。
(2)流星物質が太陽に接近周回することで、その性質が変化する「変成作用」が働く。「変成」の詳細はこの研究では不明で今後の課題。
(3)発光点高度が太陽活動と相関することは、電波観測では検出されてきたが、光学観測でも検出できた。

流星会議では次のご意見を頂きました。
(1)高度に影響する原因除去手順についての確認
(2)観測誤差とその影響
∞∞∞
(1)については、迷いながら手を抜いていました。改めてちゃんと個別で原因と相関がはっきりす再処理を考えます。
(2)については文中には記述していますが議論の展開が難しいなぁ、と感じています。もう一度考えてみます。(関西弁で)「まぁ、ええんちゃうん」で済ませられるなら楽なんですが。

ご覧いただける方がありましたらありがたく、なおさらにご意見頂けるとありがたく思います。



_司馬.pdf
 説明:
2022年10月10日流星会議発表

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 ファイル名:  _司馬.pdf
 ファイルサイズ:  2.5 MB
 ダウンロード回数:  116 回

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上田昌良



登録日: 2005.02.07
記事: 3084
所在地: 大阪府

記事日時: Tue Oct 11, 2022 9:15 am    記事の件名: Re: Halleyタイプ&長周期流星群の発光高度の特徴 引用付きで返信

司馬さん、研究発表の公開ありがとうございます。私はZOOMで流星会議を聴こうとしたのですが、古いノートPC(Windowsビスタ)でひんぱんな切断や音声が聞こえないでだめでした。このご研究は観測誤差との戦いですね。発光点高度に影響する速度、レンズの焦点距離、光度、天球上の交差角、などありとあらゆるものが影響します。逆にいえばありとあらゆる質問ができます。「もうこれでええやん」式でないとこの研究は進みませんね。
とはいうもののじっくり読ませていただきます。参考文献をつけていただいてますので、ありがたいです。
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前田



登録日: 2004.09.01
記事: 2754
所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)

記事日時: Tue Oct 11, 2022 11:58 pm    記事の件名: 引用付きで返信

前田です。
発表でもすごいと思いましたが、文章で読むとさらに迫力が有りますね。
発表では、5つの流星群がどう違うのかが、今ひとつわからなかったのですが、文章の方を読むとわかりました。

(1)について少し考えました。どれも直線近似して、引いているので線形なので、差し引く順番は関係ないような気がしてきました。もう少し、考えを進めると、パラメータが6個合ったとすると、6次元のベクトルと考えて、平均値のようなものを原点として、規格化して、各流星群について、原点からの距離を求めるとその群の外れ具合が数値化できるのではないでしょうか。D判定と少し似た考え方です。

特異的なパラメータをもつ5つの流星群について、私のスペクトルのリストを眺めてみましたが、10個以上取れている群は有りませんでした。それ以下の群は、1点観測なので、群判定から見直さないと行けないので、時間がかかります。
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司馬康生



登録日: 2005.11.26
記事: 2161
所在地: 明石市

記事日時: Thu Oct 13, 2022 10:05 pm    記事の件名: ご意見ありがとうございます。 引用付きで返信

上田さん、前田さん、コメントに感謝いたします。
相関のある物理量の除去手君について試行錯誤しています。
おかげさまでおよその方針は見えてきた気がします。
やってみると、順に除去するのと結果は違っていました(何でかな?という疑問も少々)。
速度効果、光度効果、突入仰角効果、近日点効果、軌道進化効果(輻射点集中度)
の5要素の相関を並行して計算する方法がよく分かりませんでしたが、なんとか近似的に実用可能な結果は得た気がします。
軌道傾斜角は、速度、光度とそれ自身が相関するので不採用としました。
結果、図示すると誤差の減少は明らかで、相関係数も向上しています。
また、軌道傾斜角との相関はほぼ消えました(相関係数、マイナス0.0467、マイナス0.0443)。
結果として最初の処理がまずかった疑いが強いです。

誤差の問題は、時間を掛けて頭の中を整理します。
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ts007



登録日: 2004.08.09
記事: 5055
所在地: 埼玉県川越市

記事日時: Fri Oct 14, 2022 3:12 pm    記事の件名: 特異な5つの群のスペクトルと軌道要素の検討 引用付きで返信

私も特異的なパラメータをもつ5つの流星群について、私のスペクトルのリストを調べて特異な5つの群のスペクトルと軌道要素の一覧を作成しました。2021年の3月までなので数は、少ないですが何かわかることをまとめてみました。三角図も作成しました。

1. AMOとPAUは、qが小さくて、Naの枯渇がみられます。
2.残りの3つは、Naが40%近くでMgよりやや多いノーマルタイプである。



HTタイプの流星の発光点と消滅点高度のスペクトルの比率と軌道要素20221014.png
 説明:
特異な5つの群のスペクトルと軌道要素の一覧
 ファイルサイズ:  48.28 KB
 閲覧数:  1633 回

HTタイプの流星の発光点と消滅点高度のスペクトルの比率と軌道要素20221014.png



HTタイプの流星の発光点と消滅点高度のスペクトルの比率.png
 説明:
三角図
 ファイルサイズ:  13.29 KB
 閲覧数:  1626 回

HTタイプの流星の発光点と消滅点高度のスペクトルの比率.png


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司馬康生



登録日: 2005.11.26
記事: 2161
所在地: 明石市

記事日時: Wed Oct 26, 2022 8:13 pm    記事の件名: 訂正等 引用付きで返信

いろいろチェックを継続中です。
流星速度、光度、輻射点高度、近日点距離、輻射点拡散度、の5種のファクターを同時処理する形にしました。
表の式を上から下まで加算すれば推定発光点、消滅点が決まるという形です。

さて、重大なミスを発見しました。
特異な群とした群について転記ミスを発見し普通群に戻ったものがあります。
結果として、#246 AMOと、#183 PAUが明らかな特異群として残りました。
前者は発光点も消滅点も低く、個々の流星データを見ても平均して低いという印象です。
異常な流星が時々入っているという感じに見えません。
そもそもの物質素材が違っている可能性を感じます。
後者の#183 PAUは、発光点のみ低く、消滅点はほとんどNormalです。
qが小さく、aも小さいなど、やや小惑星的な軌道の群で、太陽への接近による熱変性流星物質かもしれませんが、その考えには不自然感が残ります。
やや低い#187 PCAと#520 MBCは、資料数が少なく、統計的揺らぎ誤差の疑いが残ります。

スペクトル観測をされる皆様には、#183 PAU(8月上旬頃), #246 AMO(11月下旬)を少々意識して頂けるとありがたく思います。
ts007さん、調査ありがとうございます。また当方に誤りがありすみません。
AMO3個のうち2個がMgリッチというのは目を惹きます。



.png
 説明:
発光高度推定のための式糖。
 ファイルサイズ:  15.11 KB
 閲覧数:  1527 回

.png



Velocity2.gif
 説明:
速度と高度の相関(他の相関効果は除外したもの)
 ファイルサイズ:  24.16 KB
 閲覧数:  1527 回

Velocity2.gif



Elevation2.gif
 説明:
輻射点平均高度と高度の相関(他の相関効果は除外)
 ファイルサイズ:  41.08 KB
 閲覧数:  1527 回

Elevation2.gif



inclination2.gif
 説明:
軌道傾斜角と高度の相関(全ての相関効果は除外)。一次近似はほぼ水平になりました。
 ファイルサイズ:  36.41 KB
 閲覧数:  1527 回

inclination2.gif


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