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新流星群カタログ J14 と その論文発表について
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投稿者 メッセージ
SonotaCo
Site Admin


登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sat May 29, 2021 6:16 am    記事の件名: 新流星群カタログ J14 と その論文発表について 引用付きで返信

別トピックで報告していますが、皆さんの14年間の観測結果である流星軌道データベース SNMv3 が得られたことで、現在これを用いた 新流星群カタログ J14 の作成を進めています。

J14は14年間の観測結果から 新しい手法でこれまでにない精度で、国内から観測可能な実在流星群を網羅すること目的に開発されており、v300 以降のUA2とUO2で使用するものとなる予定です。

詳細はまだ発表できる段階ではありませんが、このカタログ作成の過程で 18個の新流星群が見つかり、その公表と論文執筆作業を現在進めています。

新群については、公表前にIAU-MDCに名称決定とIAU番号と略号を申請するルールになっているため、論文執筆のため、これを申請した所、この度、18群全てについて IAU の名称、符号、番号が決定されました。

本来、この内容は論文での公開を予定していましたが、なんと、IAU MDCのデータベースが 早くも公開されてしまったため、とりいそぎ皆さんに報告致します。
今回発見された新流星群は #1111から#1128の 18個です。
https://www.ta3.sk/IAUC22DB/MDC2007/Roje/roje_lista.php?corobic_roje=0&sort_roje=0
皆さんの観測の賜物です。共に喜びたいと思います。

J14 詳細論文はSNMV3論文と並行して現在執筆中で、現在出版社と調整中ですが、査読誌であにため、出版は数か月以上かかる見込みです。
SonotaCo Networkでは2010年に12個、その後AAC群を発見しており、これまでに31個の新流星群の仮符合を得ています。 これは現在活動中の全流星群数のおよそ 1/4 にあたり、それが 皆さんの観測の結果 から 直接発見されたものになりました。
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Shimoda



登録日: 2006.12.12
記事: 3426
所在地: 長野県朝日村

記事日時: Sat May 29, 2021 8:10 am    記事の件名: Re: 新流星群カタログ J14 と その論文発表について 引用付きで返信

おめでとうございます。素晴らしい成果ですね。
18個もの新流星群が検出されたことはびっくりです。
論文楽しみにしています。
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司馬康生



登録日: 2005.11.26
記事: 2161
所在地: 明石市

記事日時: Tue Jun 15, 2021 9:44 pm    記事の件名: まとめありがとうございます 引用付きで返信

データのまとめは大変なことと思います。ありがとうございます。
さて、リストを拝見していて次の2組の流星群データはかなり類似していることが気になりました。
#164 NZC と #1111 AQI
#346 XHE と #1128 FTE
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tono



登録日: 2016.01.11
記事: 1796
所在地: 宮城県富谷市

記事日時: Tue Jun 15, 2021 10:12 pm    記事の件名: ありがとうございます 引用付きで返信

MG2です
着々と私たちの観測が活用されることに,今後も頑張らなければ!という想いを強くします
論文の完成を待っています。
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SonotaCo
Site Admin


登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Wed Jun 16, 2021 7:24 am    記事の件名: Re: まとめありがとうございます 引用付きで返信

司馬康生 wrote:
データのまとめは大変なことと思います。ありがとうございます。
さて、リストを拝見していて次の2組の流星群データはかなり類似していることが気になりました。
#164 NZC と #1111 AQI
#346 XHE と #1128 FTE

コメントありがとうございます。 既存群と自動処理して一致するものがないものを新群として申請した筈なのですが、 なにしろ自動処理なので、心配な面もあります。

まずNZC と AQI ですが、
MDC には NZC として5つのデータが記録されていますが、そのLs peakは以下です。

NZC_ia 86.0
NZC_ib 101.5
NZC_ic 108.1
NZC_id 101.0
NZC_ie 107.3

これに対して AQI のLs peak と Ls1, Ls2は以下です。
AQI 92.9 (92.6 - 96.1)

MDCには Ls=93+/-5度の集中を表すものがないので、AQI は 独立したと思います。
これはこれで良いのように思います。

次に XHE と FTE ですが....
これはすぐには理由が分かりませんでした。処理を細かく調べてみます。
場合によっては論文から抜くかもしれません。

ところで、 司馬さんは どんな尺度で 類似を判断しているでしょうか、
NZC と AQI をどうやって似ていると判断したか、知りたいです。
もしかしてD か D' でしょうか?

-------------
18の新群を再チェックしましたが、FTEだけ、なぜかXHE群と違うとみなされた理由が判明しません。 他の新群は既存群と違うとする理由がありました。論文では 新群は17個ということになりそうです。
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司馬康生



登録日: 2005.11.26
記事: 2161
所在地: 明石市

記事日時: Wed Jun 16, 2021 8:11 pm    記事の件名: ご確認ありがとうございます 引用付きで返信

軌道等の類似性を見るのは眼視観測的手法でして、データをLsの順にソートしておいて近い輻射点の群を探しておりました。
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ts007



登録日: 2004.08.09
記事: 5055
所在地: 埼玉県川越市

記事日時: Wed Jun 16, 2021 9:20 pm    記事の件名: 確かに似ていますね。 引用付きで返信

私も気になったので眼視的に比べてみました。

まずNZC と AQI ですが、これは、ピークが違っていますが、同一群だと思われますが、観測ピークの違いでそのままでよいと思います。MDCには Ls=93+/-5度の集中を表すものがないので、AQI は 独立したと思います。 これはこれで良いのように思います。


次に XHE と FTE ですが.... これはすぐには理由が分かりませんでした。ということですが
輻射点も軌道も殆ど同じなのに輻射点移動を見るとMDCは、dRAが+になっていますが、新群は、ーになっています。ここで同一群との判断ができなかったものと思われます。どちらかが違っているのか確かめないとわかりません。MDCは、5個から(元データがわからないです)新群は、15個からの判定3月11ー12日(2015年)に集中していますが、輻射点の広がりが大きいようで、輻射点の移動が正しいか難しいようです。とすると同一群になるようですが。
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藤原康徳



登録日: 2004.08.10
記事: 2684
所在地: 大阪市淀川区

記事日時: Wed Jun 16, 2021 11:20 pm    記事の件名: XHE 引用付きで返信

ts007さんの次の書き込みを見て2015年3月の流星談話室の話題を見てみました。

> 新群は、15個からの判定3月11ー12日(2015年)に集中していますが、

タイトルが「小惑星Seneca(2608)関連群か?」となっていますが、このトピックスの後半に上田さんからの輻射点集中の話題が出ており、それに対して司馬さんが346XHEの活動との指摘をされていますね。

http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=3474&start=0&postdays=0&postorder=asc&highlight=

XHEの元論文、Molau and Kac 2009とJenniskens et al. 2016の両方とも見てみましたが、両者ともあまり明確ではない感じを受けました。
Molau and KarはIMOのビデオ観測(同時観測ではない1点観測)からのデータをまとめたものなので軌道データの詳細は出ていない(不明)のようです。
Jenniskens et al.のほうは、流星数は5個で、本文中には、定常群の高軌道傾斜角でコンパクトなヘルクレス座χ群(#346, XHE)は、弱く検出されただけでした(were only wealjy detected)と書かれているだけのようです。
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Thu Jun 17, 2021 6:53 am    記事の件名: FTE は XHE にします。 引用付きで返信

コメントありがとうございます > 皆さん

J14では色々新しい方法を使っています。まだ論文出版前なので、あまり細かいことはかけませんが、、、
全体としてはまず、軌道データ群のみから集中しているものを抽出して、独自の群データセットを作ります(過去の群データは一切参考にしません)。
次にMDCデータと比較して、似ているものには MDCの名前を使い、似ていないものを新群としています。
この群のデータが似ていることの判断も自動処理で、DとかD'ではなく別の新しい方法を使っています。これは長期間に渡る群の類似度を判定できるようにすることを考えたためです。 この方法も論文に書く必要がありそうですね。
これが、殆ど自動処理でその結果を人間がコピペするような形です。 昨日、問題の再現を目指して同じ処理をやったのですが、ちゃんとXHEに同定され、問題は再現できませんでした。で、なにか処理中のケアレスミス(FTE群が新群の最後だったから?) があったのではなかったかと思っています。(FTE群は 一度仮符号とってしまったので、論文の中で訂正することにします)

でも、自動処理で、このXHEのような弱い群が見つかっていることは嬉しいです。このレベルのものまでJ14で網羅できていると期待してしまいます。
期間が短く数が少ないものはドリフトが正確に計算できません
といっても主観的に修正したくはないので、自動処理結果そのままにしたいと思います。
この点も論文に書いておかないといけませんね。
J14論文は書き始めていますが、書くことが多すぎて悩ましいです。
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藤原康徳



登録日: 2004.08.10
記事: 2684
所在地: 大阪市淀川区

記事日時: Wed Jul 14, 2021 8:33 pm    記事の件名: SNMv3論文公開 引用付きで返信

7月13日付で「SNMv3」論文が掲載されているIMOのWGN 49:3がIMOのweb上で公開されました(正確にはIMOのメンバー(WGNの購読者)が
pdfをダウンロードできるようになった)。

SonotaCo, T. Masuzawa, T. Sekiguchi, T. Miyoshi, Y. Fujiwara, K. Maeda, S. Uehara
SNMv3: A Meteor Data Set for Meteor Shower Analysis
WGN, the Journal of the IMO 49:3 (2021)

投稿からWGN掲載まで大変早くて良かったです。
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Fri Jul 16, 2021 6:58 am    記事の件名: Re: SNMv3論文公開 引用付きで返信

藤原康徳 wrote:
7月13日付で「SNMv3」論文が掲載されているIMOのWGN 49:3がIMOのweb上で公開されました(正確にはIMOのメンバー(WGNの購読者)が
pdfをダウンロードできるようになった)。

SonotaCo, T. Masuzawa, T. Sekiguchi, T. Miyoshi, Y. Fujiwara, K. Maeda, S. Uehara
SNMv3: A Meteor Data Set for Meteor Shower Analysis
WGN, the Journal of the IMO 49:3 (2021)

投稿からWGN掲載まで大変早くて良かったです。

情報ありがとうございます。
論文は流星軌道データセットSNMv3 と 流星群カタログJ14つあり、これは 前者の分ですね。予想外に早い公開で、驚きました。おめでとうございます。そちらの方のトピックにも引用しておきます。
後者のJ14は間もなく投稿というような状態です。
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Wed Sep 29, 2021 7:39 am    記事の件名: J14論文公開 引用付きで返信

以下のSNMv3のトピックからの引用です。
https://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=4902
藤原康徳 wrote:
9月28日付でWGN49巻4号がIMOのホームページ上で公開され、IMOのメンバーはpdfで入手できるようになりました。

この中にJ14論文が掲載されています。

SonotaCo, S. Uehara, T. Sekiguchi, Y. Fujiwara, K. Maeda, M. Ueda
J14: A Meteor Shower and Cluster Catalog
WGN, the Journal of the IMO 49:4 (2021)
p76からp97

SonotaCoさん、本当にお疲れさまでした。

情報ありがとうございます。

長年の宿題にようやく1つの区切りが付けることができて、肩の荷物を1つ降ろせたような気がしています。
共著者の方のご協力も頂き、長年の多くの方の観測を1つの成果とすることができて、本当に嬉しく思っています。
21ページもの長論文を全部掲載して頂けたWGNにも感謝したいです。

J14は使用した高精度で均質なデータセットをコンパクトな形で公開し、できるだけ再現性のある数学的手法で作成したもので、
Ls1度毎の全情報を含むなど、これまでにない流星群カタログになったと思います。
しかしながら、流星群という現象には様々な考え方もあり、時間的にも変化し、地上からの光学観測は常に部分的で十分ではないと思います。
ということで、流星群カタログは随時進化していかざる得ず、今回のカタログのその一歩と思います。

予想より速い論文公開で、やや慌てます。
UA2,UO2へのJ14組み込みをテスト中ですが、機能追加などは後回しにしてとりあえず、公開に向けて作業したいと思います。
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Wed Sep 29, 2021 12:00 pm    記事の件名: J14 データ公開ページ 引用付きで返信

J14 Meteor Shower and Cluster Catalog データのダウンロードページを以下に作りました。
https://sonotaco.jp/doc/PDA/J14/index.html

合わせて、IAU MDCへの新群申請時に使用したJ14関連プロット類を 公開します (将来的には削除しようと思っています)。どちらもフォーラム形式です。
J14 全体のプロット
http://sonotaco.jp/forum/viewforum.php?f=26
J14における新流星群関連のプロット
http://sonotaco.jp/forum/viewforum.php?f=29
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Mon Oct 04, 2021 11:35 am    記事の件名: Re: J14 データ公開ページ 引用付きで返信

2021/10/4 .jx に以下の変更を加えて J14公開ファイルを更新し以下に公開しました。
https://sonotaco.jp/doc/PDA/J14/index.html

1. 実数の有効数字をiauno は 2桁、他は6桁に統一した
2. DataSourceをデータ内容の公開日とし、現状のものは20210916で統一した
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Tue Oct 12, 2021 10:51 am    記事の件名: J14 周年プロット 引用付きで返信

SNMv3 上に J14, J5, MDC20210101 を プロットした Ls毎画像セットを以下に置きました。
特定Lsでの過去14年間の流星出現状況および各カタログでの群位置を見ることができます。
https://sonotaco.jp/doc/PDA/J14PLOTS/
------------
2021/10/12 18:55 200-299が抜けていたのを修正しました。


最終編集者 SonotaCo [ Tue Oct 12, 2021 6:56 pm ], 編集回数 1 回
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