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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sat Aug 01, 2020 8:39 am 記事の件名: |
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大気圏内の空気抵抗 CD2,CD3を計12通り変化させて多数をプロットしてみました。
4通りの観測の組み合わせ、4通りの風データ、5つの重さ、2つの密度 の 落下地点予測結果です。経路はサンプルで1例だけ入っています
やはり 133gの実落下位置よりは東数kmの感じだと思います。
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図中 地点の数値は重さ、地表経路の数値は秒数、空中経路の数値は高度です |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sun Aug 02, 2020 6:52 am 記事の件名: 隕石回収情報 続報 |
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習志野隕石(仮称) に続く今回の火球の隕石の可能性の高い岩石の回収情報が複数出てきました。
国立科科学博物館経由の情報については、放射線測定等の分析の後、最近の隕石であることの確定した後に、手続きに従って、国立科科学博物館より発表になります。
独立した専門家の現地調査による発見については、発見元より、発見状況の報告と公表の許可があった段階で、未確定情報として公表してきたいと思います。
今後の情報については、各々、情報の確度が違いますので、取扱にご注意下さい。
情報を投稿する場合には、その正確性が判断できるようなエビデンスに関わる情報(写真など)を添えるとともに、 回収位置について、周辺居住者へ影響と、感染症問題の観点から、問題とならないよう精度の調整をお願いしすま。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sun Aug 02, 2020 6:26 pm 記事の件名: 破砕による速度変化 |
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この火球は開始から約6秒後、高度30km付近にて最大の爆発があり、それによって複数の破片が発生していることがビデオに捉えられています。
この破砕の影響が落下地点推定にどの程度影響を及ぼすものなのか様子を見てみました。
発生時はVo=15km/s ほどでしたが、高度30kmでの速度は 約12km/sほどに低下しており、
ここでは、試みに、高度30kmにおいて 速度の10%, すなわち、1.2km/sの速度変化が 地心座標のx軸方向 (方向の一例で意味はありません)にあったとして 経路を追跡してみました。
以下が結果です。この例では 落下地点は約3.3kmの差になりました。
どの程度の速度変化があったのかはビデオ上である程度は測定可能かもしれません。
いずれにせよ、破砕の影響で落下地点が数km変化することは十分有り得そうでした。
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高度30kmで 1.2km/sの速度変化があった場合の経路の差 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sun Aug 02, 2020 8:31 pm 記事の件名: 破砕による速度変化 |
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Tokyo8の動画から、進行方向の速度変化を調べることはできそうなので、破砕による速度変化を測ってみました。
図は8フィールド毎に切り出した静止画で、その画面上速度を測定したものです。
結果、本体は24フィールド間で 87ピクセル移動し、
分裂した4つ目の破片は 37ピクセルしか移動しませんでした。
ということで、破片は進行方向の速度が半分以下(この例では43%)に落ちていたことがわかりました。
進行方向の速度変化が落下地点にどのような影響を与えるかも調べてみたくなりました。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Mon Aug 03, 2020 7:52 am 記事の件名: ダークフライト初速の差 |
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破砕による進行方向の速度低下の影響の概要を知りたく、
まずは、ダークフライト突入時の初速が半分になった場合の影響を調べてみました。
結果は、予想外に小さく、この例では 落下地点で1.6kmほどの差で、速度が遅い分早く落下し、風の影響が顕著になるようでした。
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速度を半分にしたダークフライトは飛行距離が減りました。 |
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kaicho
登録日: 2006.12.22 記事: 70 所在地: 東京都府中市
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Mon Aug 03, 2020 7:10 pm 記事の件名: |
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連絡ありがとうございます。
今回の隕石の方が僅かに大きく、正式な名前は微妙との話もあるようですが、
当面、今回のものを 「習志野隕石 2号」と暫定的に呼ぶようです。
ほぼ同じ重量でも 落下地点が 1kmほども離れていたのことで、広い範囲での探索が重要と思いました。
私の方も 予測計算プログラムの改良点が分かってきたので、今週中に再度予測計算しよと思っています。
千葉工大屋上のものが隕石かどうか、分析がまたれます。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Wed Aug 05, 2020 11:17 am 記事の件名: 再分析結果 |
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各観測者の方から非圧縮動画を含む観測情報一式をお送り頂き、再分析を進めてきました。
一通りの再分析と精度確認が終了したので、全体の再分析結果として結果を掲載します。
尚、本分析にあたり、継続時間の長い火球が1つのクリップに入り、開始部分と終了部分が分かれてしまった場合の時刻差を解決するために、UA2,UO2を改良し、双方ともV2.60としたものを分析に使用しました(近日中公開予定)。
今回の分析結果としては、精度の最も高くなる観測をTMAP上等で選択しました。
結果、近距離かつプロファイル誤差の小さいTKxとKNBの2観測を使用した2点同時観測として計算しました。
以下がUS2,UO2 V2.60による火球部分の軌道計算結果です。
(軌道要素等の数値誤差情報は別途追加します)
観測とクリップの転送ありがとうございました > 観測者の皆様
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地表経路図を差し替えました。
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最終編集者 SonotaCo [ Wed Aug 05, 2020 2:02 pm ], 編集回数 2 回 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Wed Aug 05, 2020 11:32 am 記事の件名: 隕石落下位置推定計算 |
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隕石落下位置推定計算の確認を進めてきました。
今回、当初の私の落下推定(FBIによる)が実落下位置より東にずれているという話で、、
プログラムを1ステップずつ再点検した所、原始的なタイプミスや方向の取り違えなどが複数見つかり、これらを訂正した所、以下のような結果となりました。
この結果は千葉工大などの隕石回収位置とよく一致します。
習志野隕石のメインマスの探索もさることながら、これまで隕石が発見されなかった過去の火球( 鹿島灘火球など)も再計算してみたいと思いました。
以下 結果です。 尚、この結果は、ビデオ観測の自動測定からの計算で、手動測定分は含まれておらず,再現可能な計算です。FBI内での経路平面決定作業は手動による試行錯誤を含むますが、それ以外はすべて自動計算で、破砕による速度変化は含まれていません。
ようやく実用的精度になったように思います。 データ提供頂いた皆さんに感謝致します。
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FBI 結果、2つの密度 9通りの空気抵抗 1つの風 8つの質量 の結果のプロット |
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Strewn Field 色は重さ別です 詳細はcsvを参照してください。 |
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a_Strewn1.csv |
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a_strewn1.kml |
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kaicho
登録日: 2006.12.22 記事: 70 所在地: 東京都府中市
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日時: Wed Aug 05, 2020 6:18 pm 記事の件名: |
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佐藤幹哉です。
以前、書き込みましたが、星ナビ誌に、この火球と隕石の一連のお話を執筆いたしました。
本日、無事に発売となりました。
個々にもメールで連絡をとらさせていただきましたが、この談話室の内容は、大変参考にさせて頂きました。SonotaCoさんをはじめとするみなさまに、心からお礼申し上げます。
誤りのないように注意しましたが、もし何かありましたら、どうぞご指摘頂ければと思います。
ひとまずお礼まで。ありがとうございました。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Wed Aug 05, 2020 8:11 pm 記事の件名: 風や破砕の影響 |
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推定プログラムが修正されたので、風データによる差と破砕による影響を再計算させてみました。両者ともに落下地点への影響は減るようでした。
今回、習志野隕石1号 2号(仮称)はほぼ同じ重さでしたが、落下地点は1kmほど離れていたそうです。破砕の影響と考えて良い範囲がと思いました。
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同色内が 八丈、館野、おのおの 1日、2日の4つの風データによる差 |
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高度30kmでx方向に1,2km/s増速した場合の差とDF初速が半分になった場合の差 |
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1.2km/s増速した場合で 2kmほどの差でした |
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ts007
登録日: 2004.08.09 記事: 5069 所在地: 埼玉県川越市
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日時: Thu Aug 06, 2020 11:24 am 記事の件名: 母天体候補の再検索です。 |
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最新の軌道計算結果が掲載されましたので、母天体候補の再検索をしました。2019NP1より2017NX5により近くなりましたが、・・・。速度が変わると・・・。これは、summary1の結果でした。8月5日のデータで作り直します。すみません。ちょっと輻射点から既知の小流星群とも関連がありそうですが、速度が18km/secとやや速めなので?です。元データを手に入れて調べようと思います。7月11日の時点の速度が遅めですと3つ目なり阿部さんの3つになります。ということで、やはり、この3つのどれかと思われます。
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8月1日のsummary1の結果母天体候補の再検索 |
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最終編集者 ts007 [ Fri Aug 07, 2020 1:13 pm ], 編集回数 4 回 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Fri Aug 07, 2020 7:58 am 記事の件名: 誤差計算結果 |
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自動計算上の誤差をまとめておきます。
観測誤差
座標測定誤差 別の夜の比較星測定による 画面上方位仰角測定誤差 (自動測定値)
KNB 0.022 deg
TKx 0.026 deg
経路測定誤差 経路データの最小二乗法による極方向との直交性誤差の平均(自動測定値)
KNB 0.041 deg
TKx 0.026 deg
これらを標準偏差として 観測データに誤差を与えて結果の誤差を測定する 1000サンプルのモンテカルロ法によって 全体の誤差計算をしました。
使用したデータ(KNBとTKxの開始部を使いました)および結果は以下です。
今回、観測輻射点方向については 0.13度程度の誤差で決定可能でしたが、自動計算では Voの誤差が 3.5km/sとおおきく見積もられているため 日心軌道の誤差は大変大きく計算されました。
自動計算では当面これ以上の計算はできませんが、
速度誤差は 軌道への影響が大きいため、別途 観測速度誤差を手動で見積もる必要があると思いました。
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軌道データが混乱気味ですみません > ts007さん
以下を軌道データの当面の結論にしたいと思います。
ただ、日心軌道の誤差数値については上記の理由で今後変更の可能性があります。
低速火球は、天頂引力計算で 輻射点方向が大きく修正され、誤差が増大されるので、誤差を自動計算すると 驚くほど大きな数値になってしまいます。
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M20200702_02_KNB_TKx.csv |
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U2_20200701_.csv |
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Error.csv |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sat Aug 08, 2020 2:15 pm 記事の件名: |
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kaicho wrote: | 佐藤幹哉です。
以前、書き込みましたが、星ナビ誌に、この火球と隕石の一連のお話を執筆いたしました。
本日、無事に発売となりました。
個々にもメールで連絡をとらさせていただきましたが、この談話室の内容は、大変参考にさせて頂きました。SonotaCoさんをはじめとするみなさまに、心からお礼申し上げます。
誤りのないように注意しましたが、もし何かありましたら、どうぞご指摘頂ければと思います。
ひとまずお礼まで。ありがとうございました。 |
今、星ナビが、 届き拝読しました。 とても丁寧に書いて頂き、ありがとうございました。沢山の方々の様子もわかり、裾野の広さを感じるような記事だと思いました。
今回は、何分初めてのことばかりで、対応がどうだったか、反省点も多いです。
でも、いい記事にして頂き、私も励みになりました。
なにもかも、観測を継続して下さっている皆様の努力の結果と思っています。
ありがとうございました。
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