SonotaCo.JP

[前田]

上田さんへ
前田です。
なるほど、精度のよいものも、悪いものも、同等に扱っているんですね。
それは、それで、一理ありますが、よいものを重視してもよいかと思いました。
ありがとうございました。

[上田昌良]

報告：上田昌良
＿
この火球のデータ収集を2019年10月31日まで行いました。前回の暫定報告より、さらに藤井大地氏から合計9台のカメラ(観測地3カ所)の火球データ、動画を提供いただきました。この火球の軌道計算結果から前回の結果が変わった点を中心に報告します。
＿
　速度の速度は指数関数的な著しい減速がみられました。それで初速は同じですが、終速は消滅点付近の観測速度を平均しVe= 4.7km/s±1.5km/sとなりました。
＿
　この火球の継続時間は13.6秒とさらに長いものでした。実経路長も192kmと長経路で岐阜県上空から神奈川県上空まで飛行しました。長野県で嶋邦博氏が撮影のこの火球は天球上を92.1°も飛行する見事なものでした。また静岡県で撮影した藤井大地氏の所でも97.4°に達する飛行でした。
＿
　なお、消滅点の高さは43.6kmでさらに低い位置になりました。
＿
この火球のデータは次の諸氏よりいただきました。
　動画：川上浩(長野県、M19031)、SonotaCo(東京都、M19032)、岡本貞夫(愛知県、M19033)
　　　　藤井大地（静岡県M19040、神奈川県、M19041、M19042)
　静止画：嶋邦彦(長野県、M19036)、岡野幸次(静岡県、M19037)
＿
　この火球のデータを提供していただきました撮影者の皆さんには感謝申しあげます。また、この火球の情報収集を下田力氏が積極的に行われました。さらに、司馬康生氏には静止画の位置測定を行って頂きました。両氏に感謝申しあげます。佐藤幹哉氏にはこの火球の母天体候補を示していただきありがたく思います。
＿
　詳しくは軌道計算結果の表をご覧ください。