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2013年1月20日 2時42分04秒にー10等の爆発低速分裂火球
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投稿者 メッセージ
H.Yamakawa



登録日: 2005.11.01
記事: 3544
所在地: 石川県かほく市 IS2 (TK4は停止)

記事日時: Sun Jan 27, 2013 8:48 am    記事の件名: Re: 音が聞かれています。 引用付きで返信

ts007 wrote:
 衝撃波があるとすれば、地震計に記録されていると思うのですが、どなたか、調査できる方は、いますでしょうか。

 京都大学 防災研究所の山田真澄氏が地震計データを使った軌道推定を公開されています。
 火球発生後1ー2日ぐらいの公開で、本業と少し離れた内容なのにホントすぐ出てきたのでびっくりしました。

 「京都大学 防災研究所 地震防災研究部門 2013年1月20日の隕石の軌道の推定」
 http://www.eqh.dpri.kyoto-u.ac.jp/~masumi/eq/fireball2013/index.htm
 
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sun Jan 27, 2013 9:42 am    記事の件名: Re: 音が聞かれています。 引用付きで返信

H.Yamakawa wrote:
 「京都大学 防災研究所 地震防災研究部門 2013年1月20日の隕石の軌道の推定」
 http://www.eqh.dpri.kyoto-u.ac.jp/~masumi/eq/fireball2013/index.htm
 


すごいですね。 地震計データ にこんなにはっきり出ているとは本当に驚きました。
上記報告の中の最終点は36.19度、東経140.28度、高度46km は茨城県 石岡 上空で我々の観測の経路とほぼ合っています。
突入角は 60 度予想 とのことですが、我々の光学測定では経路の仰角 evrが28.5度 となっています。 突入角と言われているのが鉛直からの角度とすればこれもほぼ一致しています。

時刻については 我々の観測では 発光開始が 02:42:03 , 最後の大きな爆発が 02:42:10 付近です。
地震計では 02:40 から 270秒後付近から振動が記録されているようで、 42:03が 40分から123秒後ですがら、火球出現から150秒後付近で振動が伝わったことになります。

このような 光学観測と 地震計による観測が揃うのは素晴らしいことではないでしょうか。

ちなみに、私は防災研究所が公開している以下の連続波形画像というのを見て、やはり地震計の記録はないかと思っていました。 衝撃波は一般公開データでは素人目には判読不可能なもののようです。
-----
すみません、 防災研究所 の公開データは再配布禁止となっているようなので、図を削除しました。
例えば、以下のリンクで 八郷 の1/20 2時台の連続波形データを見ることかできます。
http://www.hinet.bosai.go.jp/strace/view.php?orgid=01&netid=01&stcd=N.YSTH&tm=2013012002&comp=&pv=1H&LANG=ja
---------------------
捕捉です
Hi-netのデータだとわかりにいものが多いようですが、気象庁の地震計だと素人でもわかる程明瞭に出ている所もありました。以下は同じ 八郷ですが、気象庁の地震計のほうです。この他気象庁の足利などもわかりやすかったです。
http://www.hinet.bosai.go.jp/strace/view.php?orgid=03&netid=01&stcd=IYASAT&tm=2013012002&comp=&pv=1H&LANG=ja

衝撃波が地震計にどのようにでるか勉強になりました。


最終編集者 SonotaCo [ Sun Jan 27, 2013 9:15 pm ], 編集回数 2 回
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上田昌良



登録日: 2005.02.07
記事: 3084
所在地: 大阪府

記事日時: Sun Jan 27, 2013 2:01 pm    記事の件名: Re: 音が聞かれています。 引用付きで返信

Yamakawaさん、情報ありがとうございます。
この山田さんとは、2010年8月7日の琵琶湖火球も解析されていまして、結果を論文にされています。
Trajectory of the August 7, 2010 Biwako Fireball Determined from Seismic Recordings
Masumi Yamada1 and Jim Mori1
Earth Planets Space, 63, 1.18, 2010
この論文を当方は2012年に知りまして、同年に消滅地点に行ってます。
その紀行文は次にあります。

http://meteor.chicappa.jp/2012/Biwako_Fireball_2010_08_07.html

今回の火球もすぐに論文を投稿されると思われます。この鹿島灘火球は
光学観測でもすばらしい精度で解析できていますので、光学観測の解析結果も
論文化すべきですね。そうすれば光学と地震計の比較という貴重な記録が残せます。
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ts007



登録日: 2004.08.09
記事: 5054
所在地: 埼玉県川越市

記事日時: Sun Jan 27, 2013 4:02 pm    記事の件名: Yamakawaさん、情報ありがとうございます。 引用付きで返信

やはり、そうですか。昨晩の新年会の席でのこの火球での会話で、音の話が出た時に、消滅後のどのくらいで聞こえるだろうか話しあっていました。私は、300秒ぐらいかと言っておきましたが、200秒後に伝わっていたので衝撃波のスピードは、速いですね。それにしても、筑波隕石などの検証もありますが、今までに数例あったのですね。地震研の長沢工先生のお名前がありやはり、先見の目が先生には、あったのだと思っています。それにしても、光学と両方で観測できたので素晴らしいですね。論文賛成ですが、力不足ですので、どなたかにお願いしたい所です。
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STUDIOWORK



登録日: 2013.01.31
記事: 5
所在地: Fukuoka

記事日時: Fri Feb 01, 2013 8:21 am    記事の件名: Spring constellations over the Hashikui Stone 引用付きで返信

はじめまして宮崎在住のSTUDIOWORKと申します。こんな素晴らしいサイトがあることを知り驚いております。多分、この後はROMになりそうですが・・・

鹿島灘大火球の記事を拾っている中で、和歌山県橋杭岩で星の微速度撮影をしている方の動画を見つけましたので紹介したくて登録させていただきました。

http://www.youtube.com/watch?v=y1DeTThLGnY
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上田昌良



登録日: 2005.02.07
記事: 3084
所在地: 大阪府

記事日時: Fri Feb 15, 2013 12:52 pm    記事の件名: 精度がすばらしくいいですね(再認識) 引用付きで返信

大火球がひんぱんに出ていて、どれがどの火球かまよいます。。
当方のPCがまたこわれまして、この大火球の解析データを消失したかとヒヤリとしましたが、外付けHDに待避しておりセーフでした。改めて解析結果を見てみますと、
実経路の経度(λ)と緯度(φ)の関係を式に表しますと、
φ = +35.900 +0.2973(λ -139.185) ±0.001°
となり、いいですね。ひとり陶酔してます。

ハイビジョンではもっと精度が良くなるのでしょうか。それの同時流星も近いうちにえられそうな情勢ですね。
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司馬康生



登録日: 2005.11.26
記事: 2161
所在地: 明石市

記事日時: Wed Feb 27, 2013 10:17 pm    記事の件名: 弾道衝撃波の到達時刻計算 引用付きで返信

光学観測から決定した経路を元に、衝撃波の伝播を試算してみました。風データは、高度34km以上は、標準大気モデルを、地上から34km程度までは茨城県館野における19日21時(JST)の観測データを使っています。hi-net地震計の観測点(青マーク)91カ所に対して到達時刻を求めたデータから、等時曲線を描かせました。描かれた地域の東北東側、曲線の途切れた地域では、弾道衝撃波が到達しない地域です。また、観測点の到達は、地震計のある地表到達で試算していますので、地下の地震計とはいささかの差が現れていると思いますし、地震計のある地点の標高もばらばら故、等時曲線がややガタガタしています。観測データとさはどんなものでしょう。


白地図.gif
 説明:
衝撃波の到達時刻予報です。
 ファイルサイズ:  58.95 KB
 閲覧数:  29613 回

白地図.gif


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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Thu May 23, 2013 7:56 am    記事の件名: 本火球の発表について 引用付きで返信

本火球について、日本気象協会の岩國さんが、以下の発表されるとのことです。
発表内で本トピックの内容を参照されるとの連絡を頂きました。
謝辞に軌道計算・落下地点計算の元の記録をとられた方々のお名前(ハンドルネーム)も
挙げたい とのことです。全く問題はないと思いますが、何か問題がある方はご連絡下さい。

日本地球惑星科学連合2013年大会
5/24(金)セッション名『インフラサウンド及び関連波動が繋ぐ
多圏融合地球物理学の新描像(低周波が繋ぐ多圏融合物理)』
でポスター発表(説明時間: 16:15-17:30)
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Thu Jun 06, 2013 9:23 pm    記事の件名: Re: 本火球の発表について 引用付きで返信

SonotaCo wrote:
本火球について、日本気象協会の岩國さんが、以下の発表されるとのことです。
発表内で本トピックの内容を参照されるとの連絡を頂きました。
謝辞に軌道計算・落下地点計算の元の記録をとられた方々のお名前(ハンドルネーム)も
挙げたい とのことです。全く問題はないと思いますが、何か問題がある方はご連絡下さい。

日本地球惑星科学連合2013年大会
5/24(金)セッション名『インフラサウンド及び関連波動が繋ぐ
多圏融合地球物理学の新描像(低周波が繋ぐ多圏融合物理)』
でポスター発表(説明時間: 16:15-17:30)

日本気象協会の岩國さんご本人より上記発表のpdfファイルの掲載要望がありましたので、掲載します。
火球がもたらす衝撃派の気圧計による記録は大変貴重だと思います。

普段の火球でも衝撃波観測が可能または有効な可能性もありそうです。



poster_JpGU2013_ver2.pdf
 説明:
JpGU2013_ver2

ダウンロード
 ファイル名:  poster_JpGU2013_ver2.pdf
 ファイルサイズ:  1.35 MB
 ダウンロード回数:  1855 回

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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Mon Jun 10, 2013 1:28 pm    記事の件名: 鹿島灘火球の全光度変化 引用付きで返信

折角衝撃波データが記録されているので、火球の爆発位置や時刻などを正確に求めておく価値があると思い、UA2を臨時に改造して、全フィールドの平均明度を算出してみました。
16.68msec毎の動画の各フィールド画像について、領域マスクを除いた部分の画素明度(0-255)の平均値を求めるものです。
領域マスクを除いたのはスーパーインポーズ部分や地上風景部分を除外するためです。
この方法で このトピックの最初の方に掲載した TK1_S2,S3,S4の3カメラについて全フィールドの平均明度を求めてみました。

最初の図は時刻補正なしの元データです。
各カメラで流星本体が映っているのはそれぞれ一部分なのですが、フラッシュの光芒として画面全体の明度が変化し、
結果として、本体が写野外でもすべての爆発による光量変化が全カメラで確認できました。

2番目の図はS2カメラの時刻を正しいとして、他のカメラの時刻を補正したものです。
結果、他の2カメラともに0.05秒程度の誤差を補正するだけで、全体のカーブはかなりよく一致しました。
全カメラともにNictを利用したNTPによる10分毎の時刻補正で、カメラは内部同期で別々にフリーランしているもので、0.05秒の時刻誤差は優秀だと思います。

この結果、この鹿島灘火球では、11回の小爆発の後大きな一度の爆発があったことが判りました。
また最大爆発の時刻は 02:42:10.2 +-0.1秒 ということになりました。
次にこの最大爆発の位置を算出して、また報告します。



TK1_LC.png
 説明:
鹿島灘火球ビデオの平均明度変化
 ファイルサイズ:  18.93 KB
 閲覧数:  30337 回

TK1_LC.png



TK1_LCA.png
 説明:
鹿島灘火球ビデオの平均明度変化(時刻補正後)
 ファイルサイズ:  20.01 KB
 閲覧数:  30336 回

TK1_LCA.png


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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Mon Jun 10, 2013 5:38 pm    記事の件名: 爆発位置 引用付きで返信

FBIを変更して鹿島灘火球の10msec毎の3D位置を出力してみました。
輻射点等の調整がいま一つで過去の計算結果と一致しない第3の計算結果になってしまいましたが、全体として誤差1km程度の中には収まっていると思います。

結果、最初の小爆発と最後の大爆発の位置は以下となりました。
他の時刻などについてはcsvを参照してください。
CSVデータは有効数字以下まで数値が入っていますが、時刻誤差は0.1秒、位置誤差は2km程度と思います。 (そもそも秒速20km程なので、0.1秒狂うと 2km程 ずれてしまいます。)

2013/1/20 02:42:08.55 140.143E 36.187N 50.6Km 最初の小爆発
2013/1/20 02:42:10.20 140.374E 36.256N 37.5Km 最後の大爆発
---------------------
追記です
観測された衝撃波が 爆発による球状のものなのか、 超音速物体の前面からの円筒状のものなのか両説があり、大変興味があります。本当の所が知りたいです。
細かい経路データができたので、高層大気の状況(高度別の音速など)も加味した経路から出る衝撃波のシミュレーションができるようになったと思うのですが..... どなたかやって頂けないでしょうか Surprised



KashimanadaFBPos.csv
 説明:
10msec毎経路計算結果

ダウンロード
 ファイル名:  KashimanadaFBPos.csv
 ファイルサイズ:  33.6 KB
 ダウンロード回数:  756 回

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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Fri Aug 07, 2020 3:05 pm    記事の件名: 再計算結果 引用付きで返信

FBIが新しくなったので、衝撃波が印象的だったこの火球をを再度計算してみました。
結果はやはり海の上でした。



WS000793.png
 説明:
やはり鹿島灘でした
 ファイルサイズ:  100.75 KB
 閲覧数:  14491 回

WS000793.png



WS000790.png
 説明:
平面決定の様子
 ファイルサイズ:  82.97 KB
 閲覧数:  14491 回

WS000790.png



WS000791.png
 説明:
速度は意外に落ちませんでした。
 ファイルサイズ:  85.65 KB
 閲覧数:  14491 回

WS000791.png



WS000792.png
 説明:
質量は初期質量は大きいのですが、経路中の損失も大きく、最後は100gほどとなりました
 ファイルサイズ:  87.63 KB
 閲覧数:  14491 回

WS000792.png


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