SonotaCo.JP

[藤原康徳]

まだアップロードされていないデータもあると思いますが、現時点での7月19/20日と20/21日の同時流星の輻射点分布を見ますと、赤経：14度、赤緯：+51度付近に4個の輻射点が集中しています。
その内、3個は19/20日で、1個が20/21日です。

時期的・には位置的はペルセウス座流星群の初期活動か、それとも別群か難しいところです。

[ts007]

私も、この日に観測していて２つ判定されていましたがPer判定にならずSM-033に判定になりました。この群は、12日に、Perと同じ輻射点になっていて移動量もPerと殆ど同じになっています。ただ、J6では、Per群判定になりません。そこで、はっきりしないのでそのままにしていました。でも、輻射点がよく集中していますね。J6で輻射点の広がりを131%にしたら判定されました。ということは、SM-033の輻射点移動の方があっているのでしょうか。

[前田]

前田です。
このあたりは、昔からいろいろ言われている領域ですね。
藤原さんのタイトルの？がいろいろ物語っています。

昨年書かれた上田氏の10年間のビデオ観測のまとめ(天文回報(925-4）を見ると、
太陽黄経120度より小さい時期は、ΔαとΔδの1次近似ではあわなくなっているのが
輻射点の分布から分かります。輻射点の赤緯が大きいのと、出現期間が長いのが原因と思います。
ここを2次曲線あたりで近似させたものを群判定に使えばよいと思います。

読み返すと、わかりにくくなっていましたが、一言で言うと、輻射点移動式にあったから群ではなくて、輻射点が集まっている所に輻射点移動式を合わせる方が自然では、という要旨です。

中小流星群では数が少ないので散在の影響で難しいですが、大流星群だと観測の蓄積でそれができるようになっている感じです。また、散在流星の方も数が増えてむらが少なくなってきていますね。すばらしいことです。