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藤原康徳
登録日: 2004.08.10 記事: 2720 所在地: 大阪市淀川区
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日時: Mon Feb 10, 2020 2:41 am 記事の件名: 2020年2月3日04時32分48秒 低速火球? |
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藤原康徳です。
2月2/3日の室生での観測のデータを見直していた時に東向きのDMK33GX290e(4mm)に長径路の火球が写っているのに気が付きました。
司馬さんが、CSVハブに書き込まれていた「20200203_043248は継続期間3.77秒、マイナス2.9等判定。」と書き込まれていたのと同じ流星だと即座に思いました。
その後、日があきましたが、UFOAnalyzerV2測定をして、それでは軌道はということでUFOOrbitV2で計算させてみると04時32分48秒には同時流星がありません。
私のほうは、UFOOrbitV2で計算するときは、QualityはQ1を基本的に適用しています。それではということでQ0で再計算させたのですが、やはり結果は出ません。
ひょっとしてということで、Qualitityシートの最後に残ったVo>12.0を外すと対地軌道の図が出てきました。私と司馬さん以外にOsaka03_12とNagano1_m2の4か所からのデータが見つかりました。
4つの組み合わせからは、いずれもV0は12km/s以下でUNIFIEDは10.1km/sでした。
私のところの映像を見た感じでは流星なのですが、観測精度の問題なのでしょうか?それとも?
この計算に使用したUFOOrbitV2は、V2.34と古いもので、PCも壊れる寸前、今度パワーが落ちたら立ち上がらないかもというWin7のものです。
これを現用中のWin10に入れているV2.53で計算させてみると(Q0、Vo>12.0チェックなし)、Nara03とNagano1の組み合わせしか表示されませんでした。
同時刻(2秒以内)には、データとしては、Hyogo03_01とOsaka03_12があるのは単点観測から確認できます。さらにOkayama4も少し外れますが同一のようです。
このバージョンによる組み合わせの違いは(V2.53で2か所のみしか出なかった)何に基づいているのでしょうか?
説明: |
DMK33GX290e 4mm F1.2
UFOCaptureHD2 FHD 30p
ピークホールド |
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説明: |
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説明: |
経路図
左下より反時計まわっりでHyogo2_1, Osaka03_12, Nara03, Nagano1_m1, 白色はOkayama4 |
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説明: |
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M20200203_043248_JPNara03_Gi.mp4 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Mon Feb 10, 2020 8:08 am 記事の件名: Re: 2020年2月3日04時32分48秒 低速火球? |
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藤原康徳 wrote: |
このバージョンによる組み合わせの違いは(V2.53で2か所のみしか出なかった)何に基づいているのでしょうか? |
ここ10年位のものではバージョンによる差はないだろうと思います。
Qualityシートの dt や dD などの設定に差があるのではと思います。
ちなみにV2.54でもQuality シートのdt dD などの設定で以下のように出る場合もあります。
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司馬康生
登録日: 2005.11.26 記事: 2167 所在地: 明石市
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日時: Mon Feb 10, 2020 7:08 pm 記事の件名: 詳しく調べるのが良いでしょうか |
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ご指摘ありがとうございます。
こちらの映像も見直しましたが、流星(火球)映像に見えます。
末端の減速は、極端では無くいくらかある程度と見ました。
光度変化に一癖有ると言えばあるかな、という軽い違和感があります。
速度的には人工天体の落下も考えられますが、
突入角が大きく、徐々に軌道が低下した人工衛星の落下とは一致しません。
打ち上げロケットの落下とした場合も、ロシアあたりから相当の高度まで上げ、日本に落とす理由が見えないし、それらしい分裂はありません。
詳しく調べる価値があるでしょうか。
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3089 所在地: 大阪府
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日時: Tue Feb 11, 2020 7:13 am 記事の件名: Re:2020年2月3日04時32分48秒 低速火球? |
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こちらの撮影映像を見た限りでは、普通の流星のような写りかたです。軌道計算の結果は低速で流星ではありえない速度になったのですね。(私の方ではUFOOrbitで計算しますと同時流星のリストに入ってきません。なにかの設定によるのでしょう)
私は、現在別の火球の軌道計算中ですので、このナゾ解きには参加できません。
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M20200203_043249_Osaka03_12.wmv |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Tue Feb 11, 2020 9:10 am 記事の件名: Re: 2020年2月3日04時32分48秒 低速火球? |
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藤原康徳 wrote: | 4つの組み合わせからは、いずれもV0は12km/s以下でUNIFIEDは10.1km/sでした。
私のところの映像を見た感じでは流星なのですが、観測精度の問題なのでしょうか?それとも? |
csv上のデータを見る限りでは、測定誤差とは考えにくいように思います。
となると、地球重力からの脱出速度以下の物体だった可能性が高いことになります。
もし、人工物でなく、本当に脱出速度以下の流星なら、観測史上初なので、貴重な記録ですね。
.... avi 等を集めて再分析して確認した方がよさそうに思いました。
準備できたら、個別にメールで連絡するので、よろしくお願いします。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Wed Feb 12, 2020 11:58 am 記事の件名: 大気中減速の影響のようです |
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同時観測となった Nara03, Hyogo3, Osaka03, Nagano1の4つのデータの転送をお願いしたところ、即日に関西の3つのデータを送って頂きました。
で、再分析しましたが、どのクリップの分析も問題がなく、通常の分析方法では これまでの分析結果と殆ど同じ 脱出速度以下の観測速度と計算されました。
が、 一点、 Osaka03のデータが、流星が画面端で切れており、前半だけの分析となっていて、それを用いた計算では ギリギリ脱出速度を超える結果となっていることに気が付きました。
で、3つのクリップ全てを流星開始から40フレームのみ分析してその結果で軌道計算してみました。
具体的には UA2の分析時に profile/analyze シートの f2で 分析終了フレームを明示的に指定して分析を途中で打ち切る方法です。
Nara03とHyogo3では 30フレームから流星が始まっているので f2を70とし、Osaka03では60フレームからなので f2を100に設定しました。
結果、以下のように 脱出速度を上回るVoとなりました。
ということで、本件は流星速度が下限ギリギリの場合に わずかな大気減速の影響で経路全体で自動的な速度計算すると 脱出速度以下の結果となっていた と思われました。
やはり 速度計算方法は改善の余地が大きいと再認識しました。
一時は超低速流星の発見とか、天頂引力計算によるこれまでの軌道計算方法の抜本的改良が必要なケースかと思いましたが、そういう話ではなかったようです。
ご協力ありがとうございました。
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M20200203_40frame.csv |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Fri Feb 14, 2020 8:20 am 記事の件名: 再分析結果 |
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4点すべてのデータが集まり再分析しました。
高度を60km以上部分のみとすることを目安に分析フレーム数を限定して測定範囲を調整した結果です。
結果、Vo としては 11.3 +-0.1 km/s となり ギリギリでしたが地球引力圏外からの通常の流星という判定となりました。
特異点周辺なので、天頂引力計算で Vgのはらつきが大きくなりました。
この流星では高度60km以下を測定に含めた平均速度は脱出速度を下回りました。
ということで、一般に高度60km以下を含む測定は注意が必要だと思いました。
低速流星の大変貴重なサンプルになりました。 ご協力ありがとうございました > 各位
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