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[前田]

前田です。
UFOCapture付属の流星群のりストはIMOのものをベースにしてあるので、自動観測での中小流星
群の判定の中にはよくわからないものがあって少し違和感がありました。
観測も１年以上やってみてIMOの流星群表のよいところ、悪いところもなんとなく分かってきた
ので、そろそろ以前からなじみのある日本版のリストで調べてみたくなりました。そこで、NMS
の回報をめくって見て、1993年に橋本岳真さんが発表されたリスト（ＨＰにも公開されているもの）
http://www.din.or.jp/~thashi/OG.htm
を使って、
UFOARadiant.txtフォーマット化してみました。極大日が書いてない群や速度が言葉で記述してあ
るので、UFOAnalyzer用には少々意訳が必要でした。本当は本人に監修しもらい、もっと新しい
情報も入ったものの方がよかったのですが、とりあえず改訂版は作る予定は今のところ無いそう
なので、93年版を元にしました。名前も私がかってにH93Listとつけました。計63群とIMO版の
半分以下ですが、過去のNMSの眼視データと1973年のA.F.Cookの写真流星のリストを吟味して
作られているので味のあるリストだと思います。

各要素について。
まず、本人もHPに書いてあるとおり、現状に必ずしもあっていないところがありますが、そのままにしてあります。
ID：頭文字はHを使いました。問題があれば変更します。輻射点名をなるだけ直接記号に変換し
ましたが、いくつか同じものが出てきたので調整してあります。
出現期間：上旬などという表現を1日から10日などと読み替えています。
極大日：書いていない群もあったのですが、それらは出現期間の真ん中をとったり、解説文を参
考に決めたものもあります。太陽黄経が分からなかったので、年によっては１日ずれるかもしれ
ません。
極大太陽黄経：極大日から逆算しました。四捨五入の関連で1度ぐらいずれているかもしれません。
輻射点移動量：ほとんど群で記述が無いので、困りました。出現期間が長いものもあるので、リ
スト作成時には何らかの考慮がされていると思われます。ここでは、記述の無いものは、出現期
間が10日を越えるものはdα1度、超えないものは0度としました。dδはすべて0度としました。
速度：眼視観測を基にしているので、速度表記が緩、中速、速となっています。これをそれぞれ
30,45,60km/sとしてあります。UFOAnalyzerでdVを40%で使用する分にはほとんど問題ない
と思います。
光度関数：不明なのですべて０。
輻射点の広がり：眼視観測ということと、輻射点移動量の見積もりに問題があることから、通常
の5度を使わずに8度としました。ただし、大流星群は4度としてあります。群によっては10度
としたかったものもありますが、恣意性が入るので止めました。
名前：日本語が使えないので、ほぼ直訳しています。

作成者からのコメント
H93Listは輻射点移動量と速度についての情報に難があるため、大流星群（QLEDPOLG)について
は、このリストより、最新のIMOのものを使ったほうが精度が高いと思われます。中程度の流星
群についても、IMOのリストに値があるものは、輻射点移動量と速度に限っては、変更したほう
がよいかもしれません。
あとは、使用者が観測結果を使って、どんどん変更していくとよいと思います。
現在でもUFORadiantを用いれば、このリストの改良はかなりできると思われますが、まずは、オリジナルに近いものを提供しておきます。

とりあえずこのファイルを"UFOARadiant.txt"とリネームして、UFOAnalyzerのフォルダーに放り込めば
このリストの群判定で動くことは確認しましたが、何ぶんブラックボックス的なところも
あるので、バックアップをとって何が起きてもよい体制で試用してみてください。