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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Fri Oct 26, 2007 9:40 pm 記事の件名: 高度、速度変化グラフ |
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試験的にUFOOrbitV2にフレーム毎の高度、速度変化グラフを書く機能をつけてみました。
通常のM*.csv に加えて UFOAnalyzerV2が出力する 個別のM*A.XML を読み込み フィールド毎に3次元位置を決定してプロットします。
すべて1/60秒毎の点の描画ですが、地上経路および高度は綺麗に連続して直線になりました。
しかしながら、速度のバラツキはかなり大きくなります。
低速流星であることと爆発や崩れるような光芒の揺らぎがあることもバラツキを大きくしている原因の1つです。
平滑化を行なわないと、値が読みにくいですが、とりあえず、生データをプロットしています。
以下は今回の火球について、Tokyo1_S9 とS2 のプロットです。
速度は僅かですが低下していっているようです。
詳細に見るには数値出力して、別ツールで臨機応変に書く必要がありそうです。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sat Oct 27, 2007 11:02 am 記事の件名: 速度変化 |
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1/60毎に測定した速度を 最小自乗近似してその変化率を求めてみました。
Tokyo1_S2 の 490フィールド から求めた結果は -0.266km/sec^2 となりました。
初速と終速は 2.2km/sec も違います。
ただ、この近似直線の始点 と S9側の発光点付近の速度 (17.6でほぼ一定) は合いません。
masuzawaさんの画像からは今回の火球は、前半に一度爆発があり、その後一度暗くなって、再度明るくなった ひょうたん型 だったことがわかります。この辺が関係しているかもしれません。
でも、おそらくは、後半になって減速が大きくなっているのが原因で、全体を直線近似するのが甘いのだろうと思います。
とりあえず、私の分析はここまでにします。
この高度と速度プロット機能を盛り込んだ UO2 は 安定したら公開したいと思っています。
説明: |
速度に最小自乗近似直線を入れ、推定初速と終速、変化率を出しました。 |
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3088 所在地: 大阪府
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日時: Sat Oct 27, 2007 8:49 pm 記事の件名: Re:速度変化 |
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この火球のM20071023_1923**_***.txtを公開していただきましたので、
こちらでも計算をしてみましたが、速度のばらつきが大き過ぎました。
SonotaCoさんのよりももっとばらついています。
いろいろ調べられる範囲で調べましたが、原因は不明です。
次の添付のグラフのような速度の減速から、大気圏外速度
V∞の決定を期待していましたが残念です。
参考に、おとめ群の流星の減速を添付しておきます。この指数関数的
な速度の減速を求める公式のコピーは100KBを超えますのでここでは
公開できませんでした。
説明: |
2006年3月24日1h53mの
おとめ群の同時流星の速度の減速のようす。 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sat Oct 27, 2007 9:37 pm 記事の件名: Re:速度変化 |
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上田昌良 wrote: | この火球のM20071023_1923**_***.txtを公開していただきましたので、
こちらでも計算をしてみましたが、速度のばらつきが大き過ぎました。
SonotaCoさんのよりももっとばらついています。
いろいろ調べられる範囲で調べましたが、原因は不明です。 |
上田さんの結果が見れないのは残念ですね。
私の結果は 以前話した 観測方向が持つ流星進行方向と垂直のバラツキを無視する方法 (極補正と勝手に呼んでいる方法)を使っています。
具体的にはログで例えば以下のようになっていた時に -> の後ろの値を使う方法です。
ra 215.9630->215.9482 dec 53.5242-> 53.5167
これを使うと同じ結果が得られると思います。
これは 各時点の観測方向と最小自乗で求めた極方向を含む大円上で、極から90度離れた方向の座標です。
この方法は以前からあったかどうか知らないのですが、UA2開発時に独自に考案したもので計算方法も簡単です。以下の最初の部分がその概要です。
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=1202
進行方向と垂直の誤差は、ばらつきの半分程度の大きさがあり、速度としては往復の分が算入されるため、平均すると速度が大きくなる方向の誤差を生みます。この影響を除去するのは重要だと思っています。
今回はAXMLにある生データ(->の左側のデータに相当)をUO2に取り込み、
UO2内で極補正し、それとMCSV内の相手(Niigata2_wn)の極データを使って各点の三次元位置を求めてあります。
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ts007
登録日: 2004.08.09 記事: 5069 所在地: 埼玉県川越市
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日時: Sat Oct 27, 2007 10:40 pm 記事の件名: 体調が大体もどりましたのでレスします。 |
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この火球の結果を楽しみにしていましたが、上田さんのが見れないのが残念です。
この火球の画像をよく見させていただいた所で考えられることは、
1.雲によるもの
2.消滅部は、2つに分裂していて、それぞれの経路がずれていること
3.3つに分裂している。SonotaCo 氏の動画をよく見ましたら4つに分裂しています。
です。1は、これは、補正が効かないですね。2は、主流星体と分裂後に分けて解析しなすことで補正できると思います。1975年のペルセ群の時に低速の長径路流星(0等と2等に分裂)がありました。これも軌道が上手く求まらなかったのは分裂した物をひとつにして求めていたためです。当時は、写真ですので分裂は、眼視観測で分かったもの、再度計算し直して2つの軌道がでたと記憶しています。
今回の火球も明らかに消滅部では、上村氏の動画から進行方向がずれていますので、2つの軌道を求めれば減速が主流星体の方が求められると思います。さらに、SonotaCo 氏の動画をよく見ましたら発光部から消滅部まで4つに分裂しています。SonotaCo 氏の解析結果からでも途中のばらつきが多いところが1回目の分裂点、消滅部でのばらつきは、3つの流星体によるものですね。
図にコメントを入れました。途中分裂1の所は、きれいに減速が求まっていますよ。
せっかくですので諦めず挑戦してみてはいかがですか。
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masuzawa
登録日: 2005.04.09 記事: 3706 所在地: SHIOJIRI
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日時: Sun Oct 28, 2007 6:58 am 記事の件名: Re:25日現在のまとめ |
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上田昌良 wrote: | SonotaCoさん、上村さん、masuzawaさん、Yamakawaさん
よろしくお願いします。
観測地は、masuzawaさんは塩尻の経度緯度でよろしいのですね、
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遅くなりましたが、Nagano1のデータです。
観測地は塩尻です。 ( 138.00E, 36.09N )
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M20071023_192316_Nagano1_m1.txt |
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3088 所在地: 大阪府
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日時: Sun Oct 28, 2007 2:07 pm 記事の件名: Re:Re:25日現在のまとめ |
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masuzawaさん、M20071023_192316_Nagano1_m1.txtのデータ
ありがとうございました。
それらのデータにてこちらで計算しました火球の速度をグラフに
したものを参考に添付します。ちょっとばらつきすぎで原因不明です。
>具体的にはログで例えば以下のようになっていた時に -> の後ろの値
>を使う方法です。
>ra 215.9630->215.9482 dec 53.5242-> 53.5167
>これを使うと同じ結果が得られると思います。
はい、この値を使って計算をしました。
各フレームすべての火球の位置を測定しているとか思いますが、
万一、測定できなかったフレームがあったのかをチェックする方法
ってないのでしょうか、添付グラフにありますように火球のRA、Dec
の天球上の位置では途切れている部分があります。
これが速度決定のばらつきの原因かもしれません。ts007さんが述
べていますようにこの火球は爆発や分裂という特殊なことが影響した
のでしょう、か?
こちらの速度の件の公開のリクエストがありましたので、あくまで参考と
いうことで掲載します。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sun Oct 28, 2007 3:31 pm 記事の件名: Re:Re:25日現在のまとめ |
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上田昌良 wrote: | 各フレームすべての火球の位置を測定しているとか思いますが、
万一、測定できなかったフレームがあったのかをチェックする方法
ってないのでしょうか、 |
これはログ上各行の先頭にある fno で見ます。
fno はフィールド番号なので、これが不連続な所は測定できていないということです。
fno / 59.94 が録画開始を0とする 時刻(秒) になります。
例えば、
fno=086 b=098 bm=000 ... ra 222.8715->222.8874 dec 47.6870-> 47.6944 ... mag= 0.13
fno=087 b=090 bm=000 ... ra 222.8806->222.8543 dec 47.7389-> 47.7267 ... mag= 0.31
fno=090 b=095 bm=000 ... ra 222.7257->222.7316 dec 47.8432-> 47.8459 ... mag= 0.33
これは 88,89 フィールドが跳んでいます。
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3088 所在地: 大阪府
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日時: Mon Oct 29, 2007 9:45 pm 記事の件名: Re:Re:25日現在のまとめ |
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フィールド番号が跳んでいるのを調べました、跳んでいた所は、フィールドを
挿入しました。αδは案分して位置を求めました。速度は少しは改善されましたが、
次のグファルのとおりです。高さ77kmで最大光度になり、そこから流星の位置が
決めにくくなっているようです。グラフをみますと、徐々に減速して、最後には
訳11km/s程度まで遅くなっているようにみえます。
こちらの計算結果でもSonotaCoさんの流星の前半の平均速度はVo:17.7km/s
と同じでした。視輻射点もα247.3°δ+6.2°でほぼ同じです。
測光質量は、約1.3kgとでました。
前に発表されましたSonotaCoさんの発光の終わりの北緯φの数値は+37のタイプミス
ですね。
今の所、これ以上のことはできません。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Mon Oct 29, 2007 10:20 pm 記事の件名: Re:Re:25日現在のまとめ |
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結果の掲載ありがとうございます。 > 上田さん
私のはXが時間軸なので、ズバリ比較はできませんが、ほぼ同じ結果のようで、よかったです。
低速火球について、1/60秒毎に速度を測り、その変化を求めるのは本当に難しいですね。元々は光芒の中心位置の測定誤差から来ているのですが、私としては解像度と諧調の現状ではこれ以上その精度を追求するのは及び腰です。適当な後処理が欲しいと思います。
上田昌良 wrote: | 前に発表されましたSonotaCoさんの発光の終わりの北緯φの数値は+37のタイプミスですね。 |
そうなんです。もうミスタイプが多くて我ながら嘆いています 。ホームズ彗星の写真もスペルミスしてて、穴があったら入ったままでいたいという心境です 。
早速訂正しました。
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